日本シリーズの季節がやってきました。
プロ野球のナンバーワンを決める日本シリーズ。
過去にはいろんな歴史がありました。
そんな中、今回取り上げるのは予告先発について。
日本シリーズにおける予告先発の扱いについて、まとめました。
日本シリーズにおける予告先発の取り決め
日本シリーズでは予告先発が原則としてなしと定められています。
しかし、日本シリーズ出場球団の監督が同意すれば、予告先発が行われ、過去に5例あります。
予告先発が実施された日本シリーズ
1998年 横浜vs西武
権藤監督率いる横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)と東尾修監督日いる西武ライオンズで行われた日本シリーズ。
両監督の合意の下で、予告先発が全試合で実施された。
2005年 阪神vsロッテ
2005年の日本シリーズでも、予告先発が行われた。
岡田彰布監督率いる阪神タイガースとボビー・バレンタイン監督率いる千葉ロッテの決戦。
全試合で予告先発が行われたが、たったの4試合で幕を閉じた。
2013年 巨人vs楽天
記憶に新しい2013年の日本シリーズ。
原辰徳監督率いる巨人と星野仙一監督率いる楽天がぶつかった大一番。
この試合も全試合で、予告先発が実施されました。
2014年 阪神vsソフトバンク
クライマックスシリーズを勝ち上がった和田豊監督率いる阪神と秋山幸二監督率いるソフトバンクの一戦。
全試合で予告先発が行われました。
2016年 広島vs日本ハム
緒方孝市監督率いる広島と栗山英樹監督率いる北海道日本ハムファイターズとの日本シリーズ。
このシリーズでも全試合予告先発が行われました。
近年日本シリーズでの予告先発拒否
予告先発は出場チームの監督の合意がないと実施されません。
近年は予告先発が行われる傾向がありますが、監督同士の合意がなされなかったケースもあります。
予告先発が行われなかったケースを実施していきます。
2012年までの予告先発
2012年までは予告先発を行わないのが基本方針のため、ほとんどのケースで予告先発が実施されていません。
2012年までは1998年と2005年のみ予告先発が行われていて、予告先発がないというのが日本シリーズの通例でした。
2013年以降予告先発が頻発
2013年に楽天と巨人の日本シリーズで、予告先発が実施されてから、予告先発を行う例が多くなってきました。
直近5年では予告先発を行っている回数の方が多く、毎年日本シリーズに出場するどちらかの監督が予告先発を提案するのが慣例になってきました。
2015年、2017年は予告先発拒否
2015年の日本シリーズではソフトバンクの工藤監督が予告先発を提案したものの、ヤクルトの真中監督がその提案を拒否しました。
先発投手を事前に明かすことは戦略を大きく左右することになるので、相手監督のに提案に乗る必要はないというのが真中監督の主張。
2017年もソフトバンク工藤監督の提案をベイスターズラミレス監督が拒否。2017年の日本シリーズでは、予告先発が行われないことが決定しました。
日本シリーズにおける予告先発への意見
日本シリーズでの予告先発制度は現状維持でいいと考えます。
強制的な予告先発では戦略の幅が大きく制限されてしまうことや、何と言っても相手に対策を練られたスタメンオーダーを組まれてしまうことが主な理由です。
両監督の合意があればやれるという条件もありますが、特になくす必要性も強く感じなかったので、維持でいいと思います。
戦略上、不利になると考えた監督は2015年や2017年のように、拒否すればいいだけのことです。
日本シリーズにおける予告先発~まとめ~
日本シリーズでの予告先発。
ここから両チームの駆け引きは始まっています。
その駆け引きにも注目して、日本シリーズを見てきましょう!