今年もプロ野球クライマックスシリーズの時期がやってきました。
すっかりプロ野球のポストシーズンの一部として定着したクライマックスシリーズ。
そんなクライマックスシリーズの知識を深めておきたいところですよね??
というわけで、今回は・・・
- クライマックスシリーズのルール
- 過去の試合結果
- 試合結果をもとにした分析
をまとめました。
プロ野球クライマックスシリーズのルール
開催概要
各リーグともに、3位までのチームがクライマックスシリーズに出場できます。
そして、2位・3位のチームはファーストステージへ。
ファーストステージを勝ち上がったチームと1位チームがファイナルステージを戦います。
各リーグのファイナルステージを勝ち上がったチーム同士が日本シリーズへ進むことができ、日本シリーズでその年の日本一を決定します。
開催球場は各ステージの上位球団の球場で行われ、各試合とも延長は12回までです。
各ステージ勝ち抜け条件
各ステージの勝ち抜け条件は
- ファーストステージ(3試合制)⇒2勝先取
- ファイナルステージ(6試合制)⇒4勝先取
となっています。
ファイナルステージは1位チームに1勝のアドバンテージが与えられ、1勝先取した状態からのスタートになります。
なので、ファーストステージを勝ち上がったチームは4勝2敗以上の成績を収めないと勝ち上がることができません。
またクライマックスシリーズには引き分けがあります。
仮に引き分けがあり、対戦成績が1勝1敗1分などと並んだ場合は上位チームが次のステージに進出となります。
雨天中止の場合
クライマックスシリーズファーストステージとファイナルステージの間は1日しかありません。
なので、ファーストステージが雨天中止になってしまった場合、3試合できない場合が発生します。
その場合は実際に行われた試合の成績で決着。
仮に天候の影響で、1試合しか行われなかった場合はその1試合の成績で、次のステージへの進出チームが決まります。
またファイナルステージに関しても、日本シリーズの3日前までに消化しなければならないというルールがあります。
中止が重なって全試合が消化できなかった場合は、開催された試合の成績で、上位進出チームが決定します。
全試合中止になった場合は上位チームが次のステージに進出します。
予告先発
シーズン中は予告先発制度が導入サポートていますが、クライマックスシリーズの場合は少し違います。
クライマックスシリーズでの予告先発は・・・
- セ・リーグ:なし
- パ・リーグ:あり
となっています。リーグによって、制度が違うので、要注意です。
クライマックスシリーズ過去の結果
2007年はファイナルステージが5試合制。
2008年以降は現行制度で行われています。
過去のクライマックスシリーズの成績を振り返ります。
2007年セ・リーグ
<第1ステージ>
中日7‐0阪神
中日5‐3阪神
中日2勝 阪神0勝
<第2ステージ>
巨人2‐5中日
巨人4‐7中日
巨人2‐4中日
巨人0勝 中日3勝
2007年パ・リーグ
<第1ステージ>
ロッテ8‐4ソフトバンク
ロッテ3‐8ソフトバンク
ロッテ4‐0ソフトバンク
ロッテ2勝 ソフトバンク1勝
<第2ステージ>
日本ハム5‐2ロッテ
日本ハム1‐8ロッテ
日本ハム7‐0ロッテ
日本ハム1‐5ロッテ
日本ハム6‐2ロッテ
日本ハム3勝 ロッテ2勝
2008年セ・リーグ
<ファーストステージ>
阪神0‐2中日
阪神7‐3中日
阪神0‐2中日
阪神1勝 中日2勝
<ファイナルステージ>
巨人3‐4中日
巨人11‐2中日
巨人5‐5中日
巨人6‐2中日
巨人3勝(アドバンテージ1勝) 中日1勝 1分
2008年パ・リーグ
<ファーストステージ>
オリックス1‐4日本ハム
オリックス2‐7日本ハム
オリックス0勝 日本ハム2勝
<ファイナルステージ>
西武10‐3日本ハム
西武0‐5日本ハム
西武4‐7日本ハム
西武9‐4日本ハム
西武9‐0日本ハム
西武4勝(アドバンテージ1勝) 日本ハム2勝
2009年セ・リーグ
<ファーストステージ>
中日2‐3ヤクルト
中日3‐2ヤクルト
中日7‐4ヤクルト
中日2勝 ヤクルト1勝
<ファイナルステージ>
巨人2‐7中日
巨人6‐4中日
巨人5‐4中日
巨人8‐2中日
巨人4勝(アドバンテージ1勝) 中日1勝
2009年パ・リーグ
<ファーストステージ>
楽天11‐4ソフトバンク
楽天4‐1ソフトバンク
楽天2勝 ソフトバンク1勝
<ファイナルステージ>
日本ハム9‐8楽天
日本ハム3‐1楽天
日本ハム2‐3楽天
日本ハム9‐4楽天
日本ハム4勝(アドバンテージ1勝) 楽天1勝
2010年セ・リーグ
<ファーストステージ>
阪神1‐3巨人
阪神6‐7巨人
阪神0勝 巨人2勝
<ファイナルステージ>
中日5‐0巨人
中日2‐0巨人
中日2‐3巨人
中日4‐3巨人
中日4勝(アドバンテージ1勝) 巨人1勝
2010年パ・リーグ
<ファーストステージ>
西武5‐6ロッテ
西武4‐5ロッテ
西武0勝 ロッテ2勝
<ファイナルステージ>
ソフトバンク1‐3ロッテ
ソフトバンク3‐1ロッテ
ソフトバンク1‐0ロッテ
ソフトバンク2‐4ロッテ
ソフトバンク2‐5ロッテ
ソフトバンク0‐7ロッテ
ソフトバンク3勝(アドバンテージ1勝) ロッテ4勝
2011年セ・リーグ
<ファーストステージ>
ヤクルト3‐2巨人
ヤクルト2‐6巨人
ヤクルト3‐1巨人
ヤクルト2勝 巨人1勝
<ファイナルステージ>
中日2‐1ヤクルト
中日1‐3ヤクルト
中日1‐2ヤクルト
中日5‐1ヤクルト
中日2‐1ヤクルト
中日4勝(アドバンテージ1勝)ヤクルト2勝
2011年パ・リーグ
<ファーストステージ>
日本ハム2‐5西武
日本ハム1‐8西武
日本ハム0勝 西武2勝
<ファイナルステージ>
ソフトバンク4‐2西武
ソフトバンク7‐2西武
ソフトバンク2‐1西武
ソフトバンク4勝(アドバンテージ1勝)西武0勝
2012年セ・リーグ
<ファーストステージ>
中日6‐1ヤクルト
中日0‐1ヤクルト
中日4‐1ヤクルト
中日2勝 ヤクルト1勝
<ファイナルステージ>
巨人1‐3中日
巨人2‐5中日
巨人4‐5中日
巨人3‐1中日
巨人3‐2中日
巨人4‐2中日
巨人4勝(アドバンテージ1勝)中日3勝
2012年パ・リーグ
<ファーストステージ>
西武1‐2ソフトバンク
西武8‐0ソフトバンク
西武2‐3ソフトバンク
西武1勝 ソフトバンク2勝
<ファイナルステージ>
日本ハム3‐2ソフトバンク
日本ハム3‐0ソフトバンク
日本ハム4‐2ソフトバンク
日本ハム4勝(アドバンテージ1勝)ソフトバンク0勝
2013年セ・リーグ
<ファーストステージ>
阪神1‐8広島
阪神4‐7広島
阪神0勝 広島2勝
<ファイナルステージ>
巨人3‐2広島
巨人3‐0広島
巨人3‐1広島
巨人4勝(アドバンテージ1勝)広島0勝
2013年パ・リーグ
<ファーストステージ>
西武1‐11ロッテ
西武15‐0ロッテ
西武1‐4ロッテ
西武1勝 ロッテ2勝
<ファイナルステージ>
楽天2‐0ロッテ
楽天2‐4ロッテ
楽天2‐0ロッテ
楽天8‐5ロッテ
楽天4勝(アドバンテージ1勝)ロッテ1勝
2014年セ・リーグ
<ファーストステージ>
阪神1‐0広島
阪神0‐0広島
阪神1勝 広島0勝 1分
<ファイナルステージ>
巨人1‐4阪神
巨人2‐5阪神
巨人2‐4阪神
巨人4‐8阪神
巨人1勝(アドバンテージ1勝)阪神4勝
2014年パ・リーグ
<ファーストステージ>
オリックス3‐6日本ハム
オリックス6‐4日本ハム
オリックス1‐2日本ハム
オリックス1勝 日本ハム2勝
<ファイナルステージ>
ソフトバンク3‐2日本ハム
ソフトバンク1‐5日本ハム
ソフトバンク4‐12日本ハム
ソフトバンク5‐2日本ハム
ソフトバンク4‐6日本ハム
ソフトバンク4‐1日本ハム
ソフトバンク4勝(アドバンテージ1勝)日本ハム3勝
2015年セ・リーグ
<ファーストステージ>
巨人3‐2阪神
巨人2‐4阪神
巨人3‐1阪神
巨人2勝 阪神1勝
<ファイナルステージ>
ヤクルト1‐4巨人
ヤクルト4‐0巨人
ヤクルト2‐0巨人
ヤクルト3‐2巨人
ヤクルト4勝(アドバンテージ1勝)巨人1勝
2015年パ・リーグ
<ファーストステージ>
日本ハム3‐9ロッテ
日本ハム4‐2ロッテ
日本ハム1‐2ロッテ
日本ハム1勝 ロッテ2勝
<ファイナルステージ>
ソフトバンク3‐2ロッテ
ソフトバンク6‐1ロッテ
ソフトバンク3‐1ロッテ
ソフトバンク4勝(アドバンテージ1勝)ロッテ0勝
2016年セ・リーグ
<ファーストステージ>
巨人3‐5DeNA
巨人2‐1DeNA
巨人3‐4DeNA
巨人1勝 DeNA2勝
<ファイナルステージ>
広島5‐0DeNA
広島3‐0DeNA
広島0‐3DeNA
広島8‐7DeNA
広島4勝(アドバンテージ1勝)DeNA1勝
2016年パ・リーグ
<ファーストステージ>
ソフトバンク4‐3ロッテ
ソフトバンク4‐1ロッテ
ソフトバンク2勝 ロッテ0勝
<ファイナルステージ>
日本ハム6‐0ソフトバンク
日本ハム4‐6ソフトバンク
日本ハム4‐1ソフトバンク
日本ハム2‐5ソフトバンク
日本ハム7‐4ソフトバンク
日本ハム4勝(アドバンテージ1勝)ソフトバンク2勝
2017年セ・リーグ
<ファーストステージ>
阪神2‐0DeNA
阪神6‐13DeNA
阪神1‐6DeNA
阪神:1勝 DeNA:2勝
<ファイナルステージ>
広島3‐0DeNA
広島2‐6DeNA
広島0-1DeNA
広島3‐4DeNA
広島3‐9DeNA
広島:2勝(アドバンテージ1勝) DeNA:4勝
2017年パ・リーグ
<ファーストステージ>
西武10‐0楽天
西武1‐4楽天
西武2‐5楽天
西武:1勝 楽天2勝
<ファイナルステージ>
ソフトバンク2‐3楽天
ソフトバンク1‐2楽天
ソフトバンク7‐5楽天
ソフトバンク4‐3楽天
ソフトバンク7‐0楽天
ソフトバンク:4勝(アドバンテージ1勝) 楽天:2勝
クライマックスシリーズの試合結果から考えること
初戦の絶対的優位性
クライマックスシリーズにおいて、初戦の重要度は極めて重大。
過去のクライマックスシリーズ1stステージで、初戦を落として次のステージに勝ち上がったケースは2009年の中日1度しかありません。
クライマックスシリーズが始まって10年が経つにも関わらず、初戦を落として勝ち上がったチームが1つしかないのは初戦の重要性を物語っています。
またファイナルステージでは、下位チームが上位チームに勝ち上がるケース2例ともに、下位チームが初戦を取っています。
上位チームは初戦を落としても勝ちあげるケースがある。アドバンテージの効果はかなりあると言えます。
下剋上はセ・パともに1度ずつ
現行制度のCSになってから、下剋上はセ・パ1度ずつ。
2017年度のCSが終了するとCSが導入されて、10年になるが、下剋上の確率は10%。
この確率を考えれば、なかなか優れた制度なのではないでしょうか?
下剋上の確率が10%なら、優勝チームのアドバンテージは十分です。
クライマックスシリーズまとめ
2008年から現行のシステムになったクライマックスシリーズ。
過去のデータを用いて、戦略を練れるほどデータが集まってきました。
そして、ルールも複雑。
クライマックスシリーズの全てを把握して、クライマックスシリーズを楽しみたいところです。
クライマックスシリーズを楽しもう!