プロ野球セ・パ交流戦のルールと順位の決め方の仕組みを徹底解説!

2005年からスタートしたセ・パ交流戦。

交流戦が開始されてから、10年以上の時が経過し、交流戦が開始された当初から様々なルール変更が行われています。

「交流戦のルールがどのように変わったのか知りたい!」

そんな人のために、今回は交流戦のルールを過去からの変遷とともに振り返っていきます。

 

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プロ野球交流戦のルール(2018年)

交流戦最新のルールをまとめました。

 

交流戦日程ルール

2018年現在の交流戦は18試合制で行われ、3連戦が6回カードという仕組みになっています。

各年度セパ各球団は1カードずつしか対戦しないので、ホームかビジター、どちらかの球場のみの開催となり、開催していない球場は翌年開催されます。

ホームとビジターが2年で、1セットとなっているのです

2018年巨人を例に挙げます。

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ホーム球場(東京ドーム)

  • 西武戦(2017年はビジター開催)
  • 楽天戦(2017年はビジター開催)
  • 日本ハム戦(2017年はビジター開催)

ビジター球場

  • オリックス戦(2017年はホーム開催)
  • ソフトバンク戦(2017年はホーム開催)
  • ロッテ戦(2017年はホーム開催)
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このように、去年ホーム球場で行われた球団はビジターでの開催。去年ビジターで開催された球団はホームでの開催となっています。

 

順位の決め方に関するルール

交流戦での順位は勝率によって決まります。

しかし、同率となった場合はどうなるのでしょうか??

その場合の順位決定ルールは

  1. 勝利数
  2. 当該チーム間の直接対決の成績
  3. TQB
  4. ER-TQB
  5. チーム打率
  6. 前年度交流戦の順位

の順で決まります。

大抵は当該チーム間の直接対決の成績で、決着がつきますが、上記の順番で、交流戦の順位が決定します。

[aside type=”orange”]注 TQB:得点÷攻撃イニングー失点÷守備イニング[/aside] [aside type=”orange”]注 ER-TQB:対戦球団の自責点に得点÷攻撃イニングー自責点÷守備イニング[/aside]

 

賞金ルール

2015年度以降は賞金のルールが変更。

交流戦期間の通算勝利数で勝ち越したリーグのチームに、交流戦の順位に応じた賞金を支給することになっています。

2017年の場合はソフトバンクが優勝したので、パ・リーグの球団が賞金を獲得しました。

そして、獲得できる金額は上位から順番に

  1. 1000万円
  2. 500万円
  3. 400万円
  4. 300万円
  5. 200万円
  6. 100万円

となっており、その他に交流戦期間の最高勝率チームに500万円が贈呈されます。

 

DH制

DHはパ・リーグ球場主催での試合に適用され、セ・リーグ球場主催試合には適用されません。

セ・リーグ主催球場では普段バッターボックスに立つことがないパ・リーグのピッチャーの打席を見ることができます。

 

その他のルール

その他のルールについて、まとめました。

  • 予告先発あり
  • 延長は12回まで
  • ユニフォームのスポンサー広告はホーム用のみ
  • 勝ち越したリーグはドラフト時のウェーバー方式の優先権利を得る

プロ野球交流戦過去のルール・変遷

交流戦のルール変遷を追っていきます。

 

2006年までの日程ルール

交流戦が開始した2005年〜2006年はホームとビジター各3試合ずつの12カード。

合計36試合が行われました。

ただ、交流戦期間が長すぎるなどの意見が出たため、交流戦は2007年から短縮されることになりました。

 

2007年〜2014年までの日程ルール

2007年以降はホーム2試合・ビジター2試合となり、全12カード24試合制となりました。

交流戦の試合数が削減され、2連戦となったため、移動日が多くなったのも特徴です。

この日程での試合が2014年まで続きましたが、2015年以降は現行の日程に移行し、2018年現在もその日程で行われています。

 

DH制

DH制はパ・リーグ主催球場で実施されるが、2014年はセ・リーグの主催球場で実施されました。

 

交流戦優勝表彰

2014年まで、交流戦優勝チームに賞金3000万円が贈られていました。

交流戦期間内の勝率が1位のチームに贈られ、過去に賞金3000万円を獲得したチームは

  • 2005年:ロッテ
  • 2006年:ロッテ
  • 2007年:日本ハム
  • 2008年:ソフトバンク
  • 2009年:ソフトバンク
  • 2010年:オリックス
  • 2011年:ソフトバンク
  • 2012年:巨人
  • 2013年:ソフトバンク
  • 2014年:巨人

が賞金3000万円を獲得しています。

交流戦同率の場合の順位の決め方詳細

交流戦での順位は勝率によって決まります。

しかし、同率となった場合はどうなるのでしょうか??

その場合の順位決定ルールは

  1. 勝利数
  2. 当該チーム間の直接対決の成績
  3. TQB
  4. ER-TQB
  5. チーム打率
  6. 前年度交流戦の順位

の順で決まります。

大抵は当該チーム間の直接対決の成績で、決着がつきますが、上記の順番で、交流戦の順位が決定します。

[aside type=”orange”]TQB:得点÷攻撃イニングー失点÷守備イニング[/aside] [aside type=”orange”]ER-TQB:対戦球団の自責点による得点÷攻撃イニングー自責点÷守備イニング[/aside]

 

2017年は直接対決の結果で、優勝が左右された

2017年の交流戦は1位のソフトバンクと2位の広島が同率でした。

なので、次に勝利数で順位を決定するわけですが、2017年のソフトバンクと広島は勝利数も同じ。

そうなると、次の順位決定基準は直接対決の結果です。ソフトバンクvs広島の直接対決の結果はソフトバンク2勝、広島1勝でした。

それに伴って、交流戦優勝はソフトバンクとなり、広島が2位となりました。

では、直接対決の結果も、1勝1敗1分で、優劣がつけられない場合はどのように順位決定がなされるのでしょうか!?

その際に用いられるTQBとER-TQBについて、説明していきます。

 

TQB

勝利数と直接対決の成績が同じだったの場合、TQBという値で順位が決定します。

具体的にTQBを用いて、順位を決定していきましょう。

  1. 100イニング46得点。100イニング38失点(Aチーム)
  2. 95イニング50得点。95イニング50失点(Bチーム)

この2つのチームが同率で、勝利数、直接対決の成績ともに同じであるとします。

TQB:得点÷攻撃イニングー失点÷守備イニングなので、

Aチーム:46÷100−38÷100=0.8
Bチーム:50÷95−50÷95=0

となり、Aチームが上位となります。

 

ER-TQB

TQBの値が同じである場合、ER-TQBという値を用いて、順位が決定されます。

ER-TQBは相手の自責点による得点なので、単純な得点とは違います。相手のエラー絡みでの得点は除外されると考えましょう。

例を端的にあげると、エラーが1イニングに10個出て、ノーヒットで5点取っても、ER-TQBでの得点は0点となるということです(実際にこんなことはないでしょうが)

計算方法は上記のTQBとほぼ変わらず、「得点」を「相手自責点による得点」に変えるのみとなります。

 

チーム打率と前年度の順位

ここまでやると、さすがに同点ということはないでしょうが、ER-TQBで決着しない場合はチーム打率で、順位を決定します。

そして、そこでも順位が決まらない場合は前年度の交流戦の順位で決まります。

交流戦ルール〜まとめ〜

交流戦ルールは様々な変更を経て、現在に至ります。

順位決定方式なんかは知っておくと、野球の知識として役立つかも!?

またルール変更があるかもしれないので、変更があった際には随時追記していきます。

 

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