毎年の風物詩として定着したプロ野球セ・パ交流戦。
2005年にスタートした交流戦は様々なルール変遷を経て、今に至りますが、近年巻き起こっている議論が交流戦廃止論です。
交流戦はもういいのではないかという議論が巻き起こっていますが、その議論はどのような変遷を辿っているのでしょうか!?
ここでは交流戦廃止論について、まとめていきます。
交流戦廃止論の変遷〜試合数の削減〜
交流戦の試合数は徐々に削減されています。
交流戦開始当初は36試合制で、各チームホーム・ビジターで3試合ずつ対戦する方式でした。その結果、計6週間が交流戦期間となり、「長い」という意見が出始めてきました。
交流戦3年目となる2007年シーズンからは交流戦が24試合制に変更。各チームホーム・ビジターで2試合ずつ行う方式に変わりました。
その制度では試合のない日が多くなるという欠点があったものの、順調に運営されている制度だと言えました。
しかし、2015年度から交流戦は各3試合の18試合制に変更。交流戦開始当初の試合数の半分になりました。
交流戦の入場者数は増える傾向
交流戦の入場者数は通常のリーグ戦に比べて、増える球団が多め。
この点は実に興味深いところ。交流戦期間はゴールデンウィークはや夏休みといった長期休暇を伴うことがないにも関わらず、交流戦期間の観客動員は概ね堅調なのです。
セ・リーグ球団の交流戦の懸念を考えてみる
セ・リーグ球団が交流戦を行うことによって、巨人戦の減少が意見として挙がる。確かにそれは大きな要因。
実際にセ・リーグ球団は交流戦期間の方が集客が落ちているケースが見られる。放映権料も取れません。
ですが、全体的に見れば、交流戦での集客は堅調で、ややパ・リーグ優位の傾向が見られるものの、交流戦は一定の効果をあげています。
移動に焦点を当てると違った見方が・・・
ただ、その他に見方を変えてみると少し違った見方ができる。例えば、移動を軸に考えてみると、セ・リーグ球団は交流戦があることによって、北海道から九州まで、移動が増えてしまいます。
リーグ同士の対戦であれば、西は広島が最大で、関東圏に3チームが存在しているので、移動の手間はほとんどないといっていいですが、交流戦は移動だらけ。
その移動に、コストが発生するとなれば、大きな交流戦廃止の要因となり得るのではないでしょうか?
24試合制から18試合制にしたことによって、福岡や北海道に行く回数は2年に1回となりましたが、セ・リーグ球団にとっては大きなコストカットになったと言っていいでしょう。
交流戦廃止論〜まとめ〜
交流戦廃止の議論はずっと渦巻き続けています。
今後も廃止論は巻き起こり続けるでしょうが、交流戦廃止に向かっていくのか現状のままで続けていくのか!?
2年周期のちょうど節目となる2018年に何らかの議論が行われると思うので、新たな展開が
起こり次第追記していきます。