巨人の2019年宮崎キャンプも終了となりました。
1ヶ所バッティングや3度の紅白戦で見えた巨人若手選手の課題は何なのか?
紅白戦と練習の内容を振り返りながら、まとめました。
投手は楽しみな若手選手が増えた
若手投手陣で目立ったのは
- 髙橋優貴
- 大江竜聖
- 坂本工宜
この3名はかなりのアピールに成功して、面白い存在となっている。
投手は全体的に低調で、2月の中旬にしては打たれている印象はあるが、この3人は大いにアピールしたと言っていい。
髙橋優貴は変化球でカウントを取りにいっている姿がよく、空振りも取れている。
思った以上に変化球がよかった。
今後はクイックからの投球やフィールリングなど細かい部分でのアピールが必要になってくるだろう。
大江竜聖は球のキレがいい。投げっぷりよく、自分の持ち味を存分にアピールしていた。
このまま順調にいけば、練習試合やオープン戦でのチャンスもあると思うので、そこでのアピールに期待したい。
坂本工宜は若手中心の紅白戦や2月11日の紅白戦で、大いにアピールしている。
支配下に向けては対外試合での成績が大事になってくるだろう。
新戦力野手は?
若手選手で言えば、吉川尚輝と田中俊太が一歩抜け出している。
ポテンシャルは吉川尚輝に感じるが、去年・一昨年と怪我で離脱し、今キャンプでもコンディション不良となっていて、体の強さがレギュラーを掴む上で、最も大事なポイントになるだろう。
そして、田中俊太が吉川尚輝に勝つためにはバッティングと体の強さアピールしていく必要がある。
この2人のうちどちらかはセカンドのレギュラーになるだろう。
レギュラーを取れる選手はなしか
吉川と田中以外で、レギュラーを獲得できる選手は今のところいないと見る。
和田恋や松原といったメンバーは沖縄キャンプに帯同することになり、それなりに結果を残しているが、外野手として、レギュラーを取りきるまでには至っていない。
また、2軍の選手からは吉川大幾と立岡が1軍昇格を果たしたが、この2人の打撃面は去年よりもよくなっている。
それを継続できるかが鍵になるだろう。
紅白戦で見えた炭谷銀仁朗の必要性
キャッチャーに阿部慎之助が復帰したとはいえ、実質は小林か炭谷かの2択になるのは間違いない。
怪我が原因で、キャッチャーを数年間離れていた選手がそう簡単にキャッチャーのポジションを守り通せるとは思えないからだ。
その視点で紅白戦を見てみると、大城や岸田といった若手捕手陣は守備面では小林の足元にも及ばなかった。
大城に関しては持ち前の打撃で、かなりアピールしていたが、守備ではセカンドへのとんでもない悪送球。
岸田も守備面では悪送球・ブロッキングにもろさを見せ、課題が残った。
そうなると小林一強体制なわけだが、そこに炭谷が加入したことによって、かなり激しい競争が生まれている。
そして、それがキャンプを活性化させている。
大城に関しては打撃面での貢献がかなり期待できるので、起用法次第ではチャンスはあるだろう。
経験の炭谷か?肩の小林か?
打力という点ではあまり大差がない2人であるが、経験豊富な炭谷と肩に絶対的な自信がある小林の争いはかなり熾烈。
オープン戦でもレギュラー争いを巡ったデッドヒートが予想される。
FA加入の炭谷にやや分があるのは否めないが、2人ともに大きなチャンスがあるだろう。
若手捕手の守備力がそこまで向上してなかった以上、小林に掛かる負担は増えていたわけだが、炭谷が加わることによって、競争に集中できる。
レベルの高い競争がキャッチャー陣全体の強化に繋がると見ていいだろう。
私個人としては補強してもしなくてもいいという印象だったが、百戦錬磨の原新監督の見えてるところは違うといったところか。
現時点で最も印象に残った選手は髙橋優貴
現時点で最も印象に残った選手は髙橋優貴。
変化球が意外といいというのがその理由だ。
まだまだストレートの走りは良くなっていくはずなので、どうなっていくのかを見ていきたい。
楽しみな若手選手が増えた
近年のドラフト指名選手が紅白戦に出ているわけだが、なかなか面白い若手選手が増えた。
2016・2017年ドラフトはドラフト当初はそれなりの批判があったが、ドラフト5位・6位の選手が1軍に入っていて、それが大きい。(高田は2軍に落ちたが)
2016年ドラフト組は谷岡の怪我が残念だが、吉川尚輝・畠・池田・大江・高田と争いが激化しているし、2017年ドラフト組は鍬原・大城・田中俊を中心に争っている。
1年のドラフトで、複数の選手が1軍に定着してくれると、かなり層が厚くなる。個人的には桜井・重信・山本・宇佐見・中川らの2015年ドラフト組の奮闘に期待している。