今日は野球のルールについて。
8月6日の巨人対中日戦。巨人の重信が2塁を踏まずにゲームセット。後味の悪い試合となりました。
でも、その後、岩瀬がセカンドにボールを投げたり、いろいろとややこしい場面がありましたよね?
なので、今回は重信のプレーを野球の公認ルール「公認野球規則」と共に見ていきます。
・ルールおさらい。重信が2塁を踏まずに1塁へ帰塁
走者は1塁、2塁、3塁、本塁と進塁する際にベースを踏んで進塁しなければなりません。ベースを踏まなければ、アピールプレーによって、アウトとなります。
反対に、走者が逆走する際も、3塁、2塁、1塁と順番にベースを踏んで戻っていかなければなりません。
しかし、今回の重信のケースでは、ファーストランナー重信が2塁ベースを踏まずに通過しました。
それを見た重信は1塁に戻りましたが、その際、2塁ベースを踏まずにファーストベースに直接戻っていってしまったのです。
その後、アピールプレーがなされ、重信はアウト。試合終了となりました。
・アピールプレーがなければ、重信はアウトにはならない
今回のケースではアピールプレーがない限り、アウトにはなりません。よって、中日側が重信のプレーに気付かず、次の打者に対して、ボールを投げてしまえば、重信はアウトになりません。
中日のアピールプレーがあって、初めて重信はアウトになるのです。
ピッチャー岩瀬がセカンドに送球したのはアピールプレーのため。重信のプレーを中日側の誰かが見ていたことになります。
※ ちなみに、野球規則では「アピールプレー」ではなく、「アピールプレイ」と表記されている。
・アピールプレーのために投げたボールがボールデッドゾーンに飛んだら
アピールプレーのボールがボールデッドゾーンに入る。この際のルールも公認野球規則には書かれています。
今日のプレーで言うと、岩瀬がセカンドに投げたボールが悪送球で、バックスクリーンに入ってしまったというケース。
実際にはこんなことはあり得ないでしょうが、このようなことが起こったケースではどう対処されるのでしょうか?
答えは、「ボールデッドゾーンに入った場合、再度アピールプレーをすることはできない」です。
「投手がアピールのために塁に送球し、スタンドの中のボールデッドの個所にボールを投げ込んだ場合には、同一走者に対して、同一塁についてのアピールを再びすることは許されない」
という記述が公認野球規則にはあります。アピールプレーのボールでも、暴投は許されないのです。
アピールプレーの送球をする時に、ボークを犯したら
アピールプレーはボールデッドでは行うことができません。なので、ピッチャーはプレーがかかった状態で、送球をすることになりますが、その際にボークをしてしまったら、どうなるのでしょうか?
答えはボークをしてしまった場合、アピール権は消滅します。
ボークをしてしまうと、アピールプレーができなくなるので、アピールプレーをする際はボークをしないようにしましょう。
・重信のアウトとアピールプレールールまとめ
アピールプレーのルールは非常に複雑で、わかりにくく、細々とルールが定められています。しかし、走者が塁を踏んで、進塁したり、逆走したりしなければならないことは有名なところ。
それを怠ってしまった重信のプレーはプロとして、非常に残念なプレーです。
今後はこのようなプレーがないように、しっかりと塁を踏んでほしいです!!
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