今回は「野球の打順について」
打順の組み方は非常に難しく、正解がないと言っても、過言ではありません。
従来の考え方で言えば、1番は足が使えて、2番は繋ぎが上手いバッターで、3番~5番はポイントゲッターで・・・
となりますが、今回は技術修正のための打順の組み方を紹介します。
・今季の打順変更について
打線の調子が悪くなると、打順を組み替えたりして、打線の状態を上げようとします。
前後を打つバッターを変えたりして、なんとか打線が打つようにしていくわけですが、「技術修正のための修正」も中にはあります
今シーズン巨人は1番中井、2番立岡でしばらく戦ってきました。
開幕してしばらくは1~5番まで固定でしたが、ある時1番立岡、2番中井に入れ替えました。
中井は2番タイプかと言われれば、微妙と言わざるを得ませんが、この起用はわかる部分がありました。
・2番中井に見る打順変更の効果
では、2番に入るとどのようなことが起こり得るのか?
それは1番バッターが出塁した時、次に繋ぐ意識が強く働き、広く空いた1,2塁間を狙ったバッティングをする。
ということが起こりえます。
右方向への打撃の意識が高まるのです。
逆に、2番に入ることによって、逆方向を意識しすぎて、差し込まれすぎてしまうという弊害もあります。
今シーズン初めて中井大介が2番を打った時、
中井の打撃は明らかに引っ張り気味で、体が開き気味でした。
それを修正するには2番にいれるのがいいというのは納得できる起用法です。
・技術修正のための作戦
技術修正の作戦も存在します。
1番多いのはエンドラン。
差し込まれ気味で、バットが出てきていない打者にエンドランをかけて、強引にバットを出させるのはよくある手法です。
エンドランは絶対にバットを出さなければいけないので、ポイントを前にします。
ポイントを前にすることによって、バッティングの状態を向上させようと考えているのです。
・まとめ
打順を変えることによって、打者にはいろいろな意識が芽生え、バッティングが変化していきます。
それがいい方向に出るか出ないかはやってみないとわかりませんが、少なくとも起用する側には狙いがあります。
それを考えていくと、野球がもっと面白くなることと思います。