強肩のキャッチャーで、2016年巨人の正捕手。
WBCでも正捕手となり、2017年も巨人のレギュラーキャッチャーとして、試合に出続けている。
しかし、そんな小林には批判が尽きない。
打撃、守備・・・
その小林誠司批判正しいのか??
今回は小林誠司を守備面・打撃面とデータを用いて徹底的に振り返っていきます。
・小林誠司の打撃成績。各球団のキャッチャーと比較
小林誠司の2016年打撃成績。
試129 .204 4本 35打点 398打数 81安打 12二塁打 76三振 四死球40 犠打19 出塁率.276
やはり、一番真っ先に目が行くのが打率。打率.204は寂しい数字。もう少し数字を挙げてもらいたい。
2017年も打率は2割に満たない。2割を超えた時期もあったが、それも一瞬だ。もう少し打ってもらいたいという思いがある。
セ・リーグ他球団のキャッチャーの打撃成績と比較してみた。
各球団一番多く試合に出たキャッチャーの打撃成績は・・・
小林誠司の2016年打撃成績。
試129 .204 4本 35打点 398打数 81安打 12二塁打 76三振 四死球40 犠打19 出塁率.276
石原慶幸打撃成績
試106 .202 0本 17打点 243打数 49安打 7二塁打 54三振 四死球33 犠打12 出塁率.296
戸柱恭孝打撃成績
試124 .226 2本 23打点 367打数 83安打 8二塁打 63三振 四死球21 犠打4 出塁率.267
中村悠平打撃成績
試129 .187 3本 37打点 321打数 60安打 14二塁打 47三振 四死球37 犠打14 出塁率.266
原口文仁打撃成績
試107 .299 11本 46打点 318打数 95安打 16二塁打 52三振 41四死球 犠打2 出塁率.376
杉山翔太打撃成績
試104 .260 3本 27打点 269打数 70安打 11二塁打 60三振 33四死球 犠打8 出塁率.340
2016年キャッチャーの打撃成績を見ると、原口が他を圧倒している。原口は圧倒しているものの、その他のキャッチャーは、杉山の打率がいいぐらいで、他のキャッチャーはそれほど大差ない。
2017年のキャッチャー成績で見ると。広島の曾澤がずば抜けている(打率.269)
それ以外は中村悠平の打率.238。
その後は打率に大きな差はない。戸柱が勝負強さを発揮しているぐらいだ。
・小林誠司の守備力をデータで見る!肩は強い!盗塁阻止率は1番
今度は小林誠司の守備成績
これも他球団キャッチャーと比較すると
小林誠司2016年守備成績
試129 守備率.994 失策6 捕逸4 盗塁阻止率.356
石原慶幸2016年守備成績
試106 守備率.998 失策1 捕逸3 盗塁阻止率.333
戸柱恭孝2016年守備成績
試124 守備率.989 失策10 捕逸8 盗塁阻止率.200
中村悠平2016年打撃成績
試106 守備率.996 失策3 捕逸6 盗塁阻止率.265
原口文仁2016年守備成績
試87 守備率.995 失策3 捕逸7 盗塁阻止率.233
杉山翔太2016年守備成績
試101 守備率.994 失策4 捕逸1 盗塁阻止率.327
ちなみに、チーム暴投数も、キャッチャーの力量に関わる部分がある。キャッチャーのストッピングによって、防げる暴投もあるからだ。
なので、暴投数も比較した。
巨人:31 広島:30 DeNA:39 阪神:50 ヤクルト:38 中日:44
キャッチャー1人1人の暴投に関わった数は、調べられなかった。
一番暴投が少ないのは広島。次に巨人。
セ・リーグ暴投王の澤村(9個)がいる中で、巨人のこの数字はかなりいい。
小林誠司は143試合中、129試合に出場しているので、小林の暴投を防ぐ力はそこそこある。
(現在の巨人にフォークを決め球にする投手が少ないという要素もあるので、検証は必要)
低めのボールに上からキャッチングするというところはあるが、それだけで、全ては判断できないということだ。
・小林誠司は守備のキャッチャー。
小林誠司に対しては、厳しい意見が多い。
しかし、あと2年ぐらい試合で経験を積めば、守備面に関しては、かなりいいキャッチャーになるはずだ。
小林は肩だけだといういう意見もあるが、肩はキャッチャー最大の武器。肩があれば、盗塁やエンドラン等の作戦を封じることができる。
これは非常に大きい。
ランナーが走る確率を少しでも、減らすことが出来るのであれば、それだけで大きな武器だ。配球に関しても、意図が見えるようになったと解説の方々の評価もある。
・キャッチャー小林誠司の今後の課題
守備では守る気迫をチームに伝播させてくれ
なんといっても、キャッチャーですから、まずは守備面の強化がなにより。先程も挙げたように、暴投の数や、パスボールの数はそれほど多くない。
ただ印象が悪いのは確かだ。
低めのボールを上から取りに行って、後ろにそらすのはやはりいいものとは言えない。
当然、投げてるピッチャーもそのように感じている。
小林にとって、大事なことはまず必死で止めるという姿勢をチームに見せること。キャッチャーのプレーは、野手全員が見ている。気の抜けたプレーは即座に分かる。
戦う印象をチームに波及させるのも、捕手の仕事。守備面で、守る姿勢をチームに見せるのは捕手しかできない仕事。
その部分を高めてほしい。
練習してるのは知っている。あとはプレーで示せるかだ!!
小林といえば、テレビ等でも取り上げられてるように、若干天然なところがあるようだ。
それでも、2016年の春季キャンプでは、コーチに「球場に寝袋をもってきてやろうか?」と心配されるほど練習量をこなしている。
キャッチャーなので、やることも多い。
守備練習・打撃練習はもちろん、ブルペンでピッチャーの球を受けなければならない。ピッチャー陣の球を把握しなければならない。
それは大変だが、試合でチームを鼓舞する姿を見せてほしい!努力はしている。形として、プレーで見せてくれることを小林には期待している。
頑張れ!小林!!!
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